猫バカ夫婦の猫の愛し方
私の家ではメス猫のだいきちを飼っています。
私とだいきちの出会いは約10年前でした。その子は、人から譲り受けたのですが、つやつやした毛並みのアメリカンショートヘアの子猫でした。
その子猫を見た瞬間、メスなのに、なぜかだいきちという名前が思いつきました。
その時からだいきちと呼ばれ、今では、だいきちくんと呼ばれ、なんだか顔つきもやや凛々しい様な気さえします。
だいきちくんは、今、体重約5㎏という小さくもないですが、それほど大きくもありません。
ですがこの5㎏を膝や、みぞおち、首もとで受け止めると、とんでもなく苦しいのです。
膝やみぞおちは、なんとなく想像がつくかとは思うんですが、首もとは、相当しんどいです。
私が寝ていると、ゆっくり体の上に乗ってきて、なぜか首もと付近で毛づくろいを始めたり、そのまま寝たりします。私の呼吸がしづらいことなんかは、全くおかまいなしです。
私の夫にはもっとひどくて、もはや首の上に乗って、ごろごろし始めます。
そういうことをだいきちくんはしてくるので、たまに私と夫は睡眠時間が3時間くらいしかない日もあります。
でも、やっぱりかわいいのです。
たまに本気でイラッとしますが、かわいいのです。
だいきちくんのかわいい行動としてもうひとつあるのが、人間の言葉を理解しているかの様な行動をとることです。
私たちが、だいきちくんかわいいね、好きだよなんて声をかけると、頭を擦り付ける様に寄ってきて、小さくニャンなんてないたりして、クリクリした目で見つめてくるのです。
もうそんな時はだいきちくんの体中を、ぐりぐり撫でぐりまわして、こちらも最大級の愛情表現をします。けれど、たまに、だいきちくんなんだかくさいねぇなんて冗談で言っていると、いきなり血相を変えて飛びついてきて、爪で顔を引っかいたり、ものすごい攻撃をしてきます。
何年か前は、数分間血が止まらないほどの攻撃を夫に加えました。
そんなこともありましたが、やっぱりかわいいのです。
猫バカです。
そんな猫バカ夫婦ですが、ここ数年で気づいたことがあります。
ご飯を食べたい時に、見つめてくるということです。じゃれつくでもなく、攻撃してくるでもなく、キリッとした顔で、こちらを見てくるのです。
ただ、最初の時はご飯が食べたいなんてわからなかったので、遊びたがっているのかと思い、かまっていたのですが、どうやらそれは違うということにやっと気づきました。
こちらをじっと見つめてきた時には、ご飯をパッパッと出して、準備してあげます。
美味しそうにご飯は食べるのですが、水はあまり飲みません。
これは小さい時からで、夏場にたまに多めに飲むくらいです。猫は意外と病気になりやすいなんて話もよく聞くので、なんとか水分もしっかり摂ってほしいと思い、猫バカ夫婦はちょつとお高めの猫用水飲み容器を買ったのです。
高かったです。
まさかこういうものにこんなに気を使うなんて、思いもよらなかったです。
けれどこれに水道水を入れるだけで、味が少しまろやかになって、美味しくなるそうなのです。
この水飲み容器のおかげで、ここ何年かは以前よりも水をごくごく飲んでくれるようになりました。
あんなにひどい攻撃をされても、やっぱりだいきちくんはかわいいのです。
長生きしてね。だいきちくん。
だいきちくんを病院へ連れて行くときは、いつも東京のペットタクシーを利用しています。
親切なドライバーさんが多いのでホントに助かってます。